ASPI航空宇宙戦力研究所

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令和7年度の焦点、月別の細部計画と要約

令和7年度プロジェクト活動の焦点

今年度も、昨年度と同様に、防衛政策、防衛力整備事業、作戦運用等において、現役が抱える課題解決に寄与するという観点で、各メンバーがテーマを選択し、検討結果等を発表する月一勉強会の形式をとります。
 そのほか、四半期1回を基準とした講師招へい型勉強会の開催、並びに他の研究グループとのコラボ勉強会も追求することにしています。

令和7年度の活動計画

開催数 主な研究テーマ 開催月日 参加者
第1回 ①「NSS研究会による第3次提言の内容」②「日米拡大抑止の要点」 4.19 16名
第2回 「訓練演習の実効性を高める方策についての提言」 5.18 12名
第3回 ①イスラエルの実戦で証明された技術等②多国籍IAMD TTXの参加報告 6.28 15名
第4回 ①「ロシア・ウクライナ戦争 イラン・イスラエル戦争 の航空作戦からの教訓②「令和7年度政策提言について」 7.22 17名
第5回 「IAMDネットワーク化の現在位置」及び関連のコメント2件 8.21 17名
第6回 「AIによる意志決定支援システム 防衛省IAMD構想と米国JADC2の概要とMSS‐Japanの開発提言」 9.30 24名
第7回 ①「宇宙領域防衛に関する考察」②「令和7年度JAAGA訪米の成果概要について」 10.31 17名
第8回 「最近のサイバー領域のトピックについて」 11.27 18名
第9回
第10回

第1回勉強会(4月19日):テーマ1「NSS研究会による第三次提言書の概要について」(発表者・荒木淳一)、テーマ2「日米拡大抑止の内容」(発表者・尾上定正)

第1回勉強会のうち、その1のテーマは「NSS研究会による第三次提言書の概要」については、以下の「PDFファイルを表示」をクリックしていただけると、発表者・荒木淳一が説明に使用した資料をご覧になれます。

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またテーマ2については、尾上定正が今年3月にハワイに出張した際の最新情勢等をメンバー間で共有しました。当該発表の資料については、対外公表後に掲載する予定です。

第2回勉強会(5月18日):テーマ「空自等訓練演習の実効性を高める方策についての提言」(発表者・福江広明)

 今回の提言の主旨は、現有の各種演習システム等を現役の皆さんに積極的に活用してもらい、その結果を同システム等の改善・開発にフィードバックし、さらには今後の作戦計画、防衛政策、防衛戦略への反映を期待するものです。
 私自身、空幕運用課に2度勤務した経験から、訓練演習のあり方に強い関心を持つとともに、編合部隊指揮官に配置された際には、自主的に方面隊間の指揮所演習を実施したり、幹部学校主催の図演においてアドバイザーとしても参画しました。
 今年の年初、我が国周辺地域の安全保障環境が不安定・緊張化する昨今の情勢にかんがみ、演習システム等の事業に従事する会社技術者と連携して、空自の主要指揮官等に演習、とりわけ指揮所演習、図上演習、
WGの活用の必要性を伝えるための説明資料を作成しました。本日はメンバー等から忌憚のない意見をもらい、今後の部隊等の説明にも活かしていきたいと考えています。
説明のレジメは以下のとおりです。

1 はじめに
2 空自演習等の経緯
 〇空自内の総合演習並びに統合演習
 〇日米共同演習
 〇主な日米共同訓練の実績(参考)
3 最近の演習等実施状況
 〇国内外情勢
 〇対処脅威
 〇最近5年間の演習等の実績及び傾向
4 今後の演習等の方向性
 〇全般
 〇実施形式別の状況予測
5 各種演習等の実効性を高める上での課題と方策
 〇第1段階 〇第2段階 〇第3段階
6 まとめ:今後の演習等実施にあたっての提言
 
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第3回勉強会(6月28日):テーマ1「イスラエルの実戦で証明された技術等」(発表者・尾上定正)、テーマ2「USSC主催による多国籍IAMD TTXの参加報告」(発表者・荒木淳一&深澤英一郎)

第3回勉強会のうち、その1のテーマ「イスラエルの実戦で証明された技術等」については、尾上定正がイスラエル情勢のもと最新の情報等を紹介するとともに、航空自衛隊の将来における先端技術導入の課題等を発表しました。当該発表の資料については、以下の「PDFファイルを表示」をクリックしていただけると、ご覧になれます。

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またテーマ2については、荒木淳一及び深澤英一郎が今月初めにハワイに出張した際の最新情勢等をメンバー間で共有しました。当該発表の資料については、以下の「PDFファイルを表示」をクリックしていただけると、ご覧になれます。

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第4回勉強会(7月22日):テーマ1「ロシア・ウクライナ戦争 イラン・イスラエル戦争 の航空作戦からの教訓(発表者・武藤茂樹)、テーマ2「令和7年度政策提言について」(発表者・武藤茂樹)

第4回勉強会のうち、その1のテーマ「ロシア・ウクライナ戦争 イラン・イスラエル戦争 の航空作戦からの教訓」、並びにテーマ2の「令和7年度政策提言について」は、いずれも武藤茂樹が日頃の研究テーマのとりまとめと実務を通じて発表しました。当該発表の資料については、以下の「PDFファイルを表示」をクリックしていただけると、ご覧になれます。なお、保存容量の関係から当該ファイルは4つに分割しています。

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またテーマ2については、先般、公益社団法人 隊友会から防衛省に提出されました令和7年度政策提言書を掲載しました(11月2日)。要約版、全文をそれぞれ以下のPDFでご覧ください。なお、詳細は公益社団法人 隊友会のホームページにてご確認いただきますようお願いします。

要約版 PDFファイルを表示

全文  PDFファイルを表示

第5回勉強会(8月21日):テーマ「IAMD」(「IAMDネットワーク化の現在位置」(発表者・深澤英一郎)のほか、コメンテイター・荒木淳一及び武藤茂樹の2名))

第5回勉強会では、今年度当初からたびたびテーマとして取り扱ってきた「統合防空ミサイル防衛(IAMD)」に改めてフォーカスして深堀することにしました。基調発表はこのテーマに深い見識を持つ当会員の深澤英一郎です。演題は「IAMDネットワーク化の現在位置」で、米空軍における防空からIAMDへの体制移行への現状並びに課題等を発表しました。JADC2とIFCNを中心に話が展開されています。その際、用いられたプレゼン資料については、以下のPDFをクリックしてご覧ください。

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基調発表の後、荒木淳一がコメントした際の資料は以下のとおりです。
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同様に、武藤茂樹がコメントした際の資料は以下のとおりです。
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第6回勉強会(9月30日):テーマ「AIによる意志決定支援システム 防衛省IAMD構想と米国JADC2の概要とMSS‐Japanの開発提言」(発表者・齊藤英明)

 第6回勉強会では、7月の講師招へいによる勉強会B、先月の勉強会Aのテーマ:「IAMDネットワーク化の現在位置」の流れに沿って、発表を行いました。基調発表は、元技術研究本部電子装備研究所所長で当会員の齊藤英明でした。その際、用いられたプレゼン資料については、以下のPDFをクリックしてご覧ください。
平素からの緻密な調査研究の成果を集大成し、産官学に対する提言に結び付けています。この点では、我が国における安全保障関係部門が一丸となってAIを中核とする将来戦にいかに取り組むべきかについて、官民問わず大いに参考にしていただけるものと思います。

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第7回勉強会(10月31日):テーマ1「宇宙領域防衛に関する考察」(発表者・荒木文博)、テーマ2「令和7年度JAAGA訪米の成果概要」(発表者・引田 淳)

第7回勉強会のうち、その1のテーマ「宇宙領域防衛に関する考察」は、宇宙関連企業に勤める荒木文博が平素の研究成果をとりまとめて発表しました。当該発表の資料については、以下の「PDFファイルを表示」をクリックしていただけると、ご覧になれます。

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またテーマ2については、航空自衛隊・つばさ会の理事でもある当会員の引田淳が今年度JAAGA(日米エアフォース友好協会)による訪米成果の概要をポイントのみブリーフィングしました。資料につきましては、後日航空自衛隊の部隊等への情報提供等を終えたのち、このホームページ上にも掲載したいと思います。しばらくお待ちください。

第8回勉強会(11月27日):テーマ1「サイバー領域の将来について」(発表者・時藤和夫)、テーマ2「安保3文書改訂にかかる意見聴取」(担当者・荒木淳一)

第8回勉強会のうち、その1のテーマ「サイバー領域の将来について」は、サイバー関連を専門とする当会員の時藤和夫が、国内外における会議等に出席するなどして得た情報をとりまとめて発表しました。当該発表の資料については、公開版を作成したのち、掲載する予定です。

また、テーマ2については、当研究所の理事であるの荒木淳一が、来年度予定されている、いわゆる安保3文書の改訂に先んじて現行の3文書の評価をあらためて行うとともに、現在の国内外情勢を踏まえて3文書改訂の方向性について、会員相互の意見交換を試みるものです。今回は10分ほど改訂の必要性などを説明。来月から年度末まで本勉強会の中で時間枠を確保して確実に実施することとしています。